相互館110タワーの「110」の意味は?歴代建物・テナント・アクセスを徹底解説
東京都中央区京橋の交差点に面して建つ「相互館110タワー」。東京メトロ銀座線の京橋駅に近く、オフィスやショールーム、結婚式場などが入るこのビルには、第一生命保険の歴史が深く刻まれています。現在の建物は2012年に竣工した3代目で、1921年の「第一相互館」、1971年の「第一生命相互館」の系譜を受け継いでいます。
注目したいのは、建物名に含まれる「110」という数字です。地上110階建てでも、高さ110メートルでもありません。第一生命保険の創立110周年を記念し、さらに次の110年への思いを込めて名付けられました。2026年現在の建物の特徴や入居施設、歴代建物の変遷、京橋交差点に位置する利便性まで、公式発表や建物管理会社の公開情報をもとに整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 名称の由来:「110」は第一生命保険の創立110周年と、次の110年への思いを表す数字。
- 建物の歴史:1921年竣工の第一相互館、1971年竣工の第一生命相互館を経て、2012年6月に現在の建物が竣工。
- 現在の規模:地下3階・地上12階・塔屋1階。東京都中央区京橋3-7-1に位置する第一生命保険所有のビル。
- 入居施設:イトーキのショールーム、セレ コーポレーションの本社、アンジェリオン オ プラザ TOKYOなどが所在。企業の入居状況は最新の公式案内で確認することが大切。
- アクセス:東京メトロ銀座線の京橋駅から徒歩約1分、都営浅草線の宝町駅から徒歩約2分。
【名前の謎を解明】相互館110タワーの「110」は階数でも高さでもない
相互館110タワーの名前を初めて見た人が気になりやすいのが、「110」という数字の意味です。高層ビルの名称には階数や高さを連想させるものもありますが、この建物の場合は企業の歴史に由来します。
第一生命保険は1902年に創業しました。そこから110周年を迎えた2012年に合わせて、京橋の歴史ある建物を建て替え、3代目の相互館として新しいビルを完成させました。名称が「相互館110タワー」に決定したことは、第一生命保険が2011年10月18日に公表しています。
第一生命保険の公式発表では、「110」には創立110周年の意味だけでなく、次の110年へと歴史をつないでいく思いも込められています。単なる周年記念の数字ではなく、初代から続く建物の歴史と、未来に向けた企業の姿勢を結び付ける名称です。
また、「相互館」という名称にも意味があります。第一生命保険は、創業時に日本で最初の相互会社形態による保険会社として設立されました。相互会社は、一般的な株式会社とは異なり、保険契約者が会社の構成員となる仕組みを持つ会社形態です。こうした会社の成り立ちが、建物名にも反映されています。
なお、「タワー」という言葉から超高層ビルを想像するかもしれませんが、相互館110タワーは地上12階建てです。名称の数字と建物の規模を結び付けないことが、最初に押さえておきたいポイントです。
【歴代建物を比較】1921年・1971年・2012年に受け継がれた京橋の歴史
相互館110タワーの価値を理解するには、現在の建物だけでなく、初代からの変遷を知る必要があります。同じ京橋の場所で、約半世紀ごとに建て替えが行われながら、相互館の名と歴史が引き継がれてきました。
| 時期 | 建物・出来事 | 歴史的な意味 |
|---|---|---|
| 1902年 | 第一生命保険の創業 | 日本初の相互会社形態による保険会社として設立。 |
| 1921年 | 初代「第一相互館」竣工 | 辰野金吾・葛西萬司設計事務所が設計。第一生命保険の本社が京橋へ移転。 |
| 1938年 | 第一生命保険の本社移転 | 日比谷の第一生命館の完成に伴い、本社が京橋から移る。 |
| 1945年 | 第一生命保険の本社が京橋へ戻る | 第一生命館がGHQに接収されたため、第一相互館へ本社を移転。 |
| 1971年 | 2代目「第一生命相互館」竣工 | 初代建物の建て替えにより、新しい相互館が誕生。 |
| 2011年 | 3代目の名称を発表 | 「相互館110タワー」に決定。第一生命保険の110周年にちなんだ名称となる。 |
| 2012年6月 | 現建物「相互館110タワー」竣工 | 歴代建物の意匠を継承しつつ、免震構造などを取り入れたオフィスビルへ。 |
第一生命保険の沿革と清水建設の歴史資料によると、初代の第一相互館は1921年に竣工しました。設計を手掛けたのは、東京駅丸の内駅舎などで知られる建築家・辰野金吾と葛西萬司の設計事務所です。
初代建物は、当時の京橋を象徴する建築の一つでした。中央区観光協会の紹介記事では、赤レンガ造りの外観や尖塔のある姿に加え、1階に店舗、上階に貸事務所を配置した先進的な建物として紹介されています。オフィスと商業機能を組み合わせる考え方は、現在の複合的な都市ビルにも通じるものです。
初代は関東大震災を経験し、その後も京橋の街を見守りました。清水建設の歴史資料では、震災被害の視察に訪れた皇太子時代の昭和天皇が塔屋に立ったことから、塔屋が「お立台」と呼ばれたというエピソードも伝えられています。
その後、初代建物は建て替えられ、1971年に第二代の第一生命相互館が竣工。さらに2012年、第一生命保険の創立110周年に合わせて現在の相互館110タワーが完成しました。建物自体は世代交代を重ねていますが、場所と名称には一貫したつながりがあります。
なお、第一生命保険の本社が現在も相互館110タワーにあるわけではありません。同社は1938年に本社を日比谷へ移転しており、相互館110タワーは現在、第一生命保険が所有する賃貸ビルとして運用されています。
【建物の全貌】地上12階・地下3階、初代の意匠を現代技術で継承
第一ビルディングが公開している物件情報によると、相互館110タワーは東京都中央区京橋3-7-1に位置し、2012年6月に竣工しました。設計・施工はいずれも清水建設が担当しています。
主な建物仕様は、地下3階・地上12階・塔屋1階、敷地面積1,977.74平方メートル、延床面積23,792.39平方メートルです。鉄骨造と鉄筋コンクリート造を組み合わせた免震構造を採用し、オフィスとしての機能性と安全性を備えています。
外観の大きな特徴は、初代建物を思わせる塔状のシルエットです。清水建設の施工事例では、初代の趣を現代的な素材や技術で表現する設計が紹介されています。歴史的な外観をそのまま再現するのではなく、現代のオフィスビルとして成立する形に置き換えている点が特徴です。
建物の規模や設備にも、実務的な工夫が見られます。公開物件情報では、基準階面積は約1,410平方メートル、天井高はOAフロアを除いて2,900ミリメートル、エレベーターは6基とされています。オフィス利用を想定した個別空調やセキュリティ設備も備えています。
このように、相互館110タワーは歴史的な意匠を持ちながら、現代の企業活動を支える賃貸オフィスとして設計されています。「タワー」という名称から高さだけに注目するよりも、初代のデザインを継承しながら、用途や安全性を現代化した建物と捉えると、その特徴が分かりやすくなります。

【2026年のテナント情報】イトーキやセレ コーポレーション、結婚式場が所在
相互館110タワーは、オフィスだけでなく、ショールームや結婚式場なども入る複合的な賃貸ビルです。入居企業や施設の情報は移転や契約更新によって変わるため、過去のテナント一覧と現在の公式案内を分けて見ることが大切です。
2026年に公開されている企業・施設の案内から、同ビル内に所在することを確認できる主な施設は次のとおりです。
イトーキのショールーム
オフィス家具やワークプレイスの提案で知られるイトーキは、相互館110タワー3階でショールームを案内しています。現在の公式案内では「ITOKI ZA SALON TOKYO」などの名称が確認でき、予約制で製品を見学できる仕組みです。かつての「イトーキ東京イノベーションセンター SYNQA」と同じ住所にある施設ですが、旧名称と現在の施設名称は区別しておく必要があります。
セレ コーポレーションの本社
セレ コーポレーションの公式採用情報では、本社所在地を相互館110タワー5階と案内しています。同社は集合住宅事業を展開する企業で、公式紹介では、1921年竣工の第一相互館から現在の建物へ続く歴史にも触れています。建物の歴史を企業の働く環境と結び付けて紹介している点も特徴です。
アンジェリオン オ プラザ TOKYO
結婚式場のアンジェリオン オ プラザ TOKYOも、相互館110タワーを所在地とする施設です。公式アクセス案内では、京橋駅直結、東京駅から徒歩約5分、宝町駅から徒歩約2分とされています。オフィス街のビルでありながら、結婚式やブライダルフェアの会場としても利用されていることが分かります。
マイナビ京橋オフィスと東洋インキSCホールディングスの情報
マイナビについては、2013年の公式発表で、相互館110タワー4階に京橋オフィスを開設したことが確認できます。また、東洋インキSCホールディングスについても、過去の企業資料や入居テナント情報に同住所の記録があります。
ただし、これらの過去の記録だけでは、2026年現在も同じ企業が同じフロアに入居していると断定できません。最新の入居状況を調べる場合は、各社の現行の所在地案内やビル管理会社の情報を優先するのが確実です。
このビルのテナント構成から見えてくるのは、企業のオフィス機能だけにとどまらない使われ方です。家具の体験・展示、企業の本社機能、ブライダルサービスが同じ建物に集まり、京橋駅に近い立地を生かしています。
【住所・アクセス】京橋交差点に面する立地と周辺ビルの関係
相互館110タワーの住所は、東京都中央区京橋3-7-1です。中央通りと鍛冶橋通りが交わる京橋交差点に面しており、銀座・日本橋・東京駅周辺を結ぶエリアに位置しています。
第一ビルディングの公式物件情報に基づく主なアクセスは、次のとおりです。
- 東京メトロ銀座線「京橋駅」:徒歩約1分
- 都営浅草線「宝町駅」:徒歩約2分
- 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」:徒歩約3〜4分
- JR各線・東京メトロ丸ノ内線「東京駅」:徒歩約10分
京橋駅からの近さは、通勤や来客の利便性に直結します。ブライダル施設の公式案内では、京橋駅の出口から直結するアクセスも案内されており、雨天時にも移動しやすい立地です。なお、東京駅からの所要時間は、利用する出口や歩くルートによって変わります。
周辺には、第一生命保険が出資する第一ビルディングが所有する京橋創生館や、京橋第一生命ビルなどがあります。相互館110タワーは、こうしたオフィスビルが集まる京橋のビジネスエリアの一角を占めています。
建物の場所を理解するうえでは、住所だけでなく、京橋交差点という目印も覚えておくと便利です。中央通り沿いの交差点に面するため、銀座方面や日本橋方面からも位置を把握しやすく、複数の駅を使い分けられる点が特徴です。

【プロの結論】相互館110タワーは「企業の周年」と「街の記憶」をつなぐ建物
相互館110タワーを理解するうえで重要なのは、単に2012年に完成したオフィスビルとして見るのではなく、約1世紀にわたる建物の変遷と、第一生命保険の歴史を重ねて捉えることです。
1921年の第一相互館は、辰野金吾らの設計による建築として京橋の景観を形づくりました。1971年には第一生命相互館へと建て替えられ、2012年には、初代の意匠を継承した相互館110タワーが完成しています。建物そのものは変わっても、同じ場所に歴史を引き継ぐという考え方が貫かれています。
「110」という数字も、その考え方を象徴しています。第一生命保険の創立110周年を記念すると同時に、次の110年を見据える意味を持たせた名称です。建物の階数や高さを示す数字ではないという点を押さえると、名称の由来が明確になります。
また、現代の相互館110タワーは、免震構造を備えたオフィスビルであると同時に、ショールームや結婚式場などが入る複合施設でもあります。歴史を残すことと、現在の都市活動に必要な機能を提供することを両立させている点が、この建物の特徴です。
建築や都市の歴史に関心がある人は、初代の設計者や塔状の外観、京橋における位置付けに注目すると理解が深まります。訪問や企業への来館を予定している人は、所在地だけでなく、入居施設の現行名称、フロア、予約方法を事前に確認することが実用的です。
【相互館110タワー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:相互館110タワーの「110」は何を意味していますか?
A1:第一生命保険の創立110周年を表しています。2012年の竣工に合わせて名付けられ、次の110年への思いも込められています。階数や建物の高さを示す数字ではありません。
Q2:相互館110タワーはいつ竣工しましたか?
A2:現在の建物は2012年6月に竣工しました。初代の第一相互館は1921年、2代目の第一生命相互館は1971年に竣工しており、現建物は3代目に当たります。
Q3:相互館110タワーの住所と最寄り駅はどこですか?
A3:住所は東京都中央区京橋3-7-1です。東京メトロ銀座線の京橋駅から徒歩約1分、都営浅草線の宝町駅から徒歩約2分でアクセスできます。
Q4:相互館110タワーにはどのようなテナントが入っていますか?
A4:イトーキのショールーム、セレ コーポレーションの本社、結婚式場のアンジェリオン オ プラザ TOKYOなどが所在しています。マイナビ京橋オフィスや東洋インキSCホールディングスについても過去の入居記録がありますが、現在の入居状況は各社の最新の公式案内で確認してください。
Q5:第一相互館と現在の相互館110タワーには、どのようなつながりがありますか?
A5:現在の建物は、1921年竣工の第一相互館、1971年竣工の第一生命相互館に続く3代目です。初代の塔状の外観を思わせる意匠を取り入れながら、免震構造など現代の建築技術を採用しています。
まとめ:相互館110タワーを知るなら名称・歴史・立地の3点に注目
相互館110タワーは、第一生命保険が所有する東京都中央区京橋の賃貸ビルです。1921年竣工の第一相互館、1971年竣工の第一生命相互館を経て、2012年6月に3代目として竣工しました。
名称に含まれる「110」は、第一生命保険の創立110周年と、その先の110年への思いを表しています。地上12階建てという建物の規模とは直接関係がありません。初代の意匠を受け継いだ外観、現代のオフィス機能、京橋交差点に面した交通利便性が、このビルを特徴付けています。
テナント情報を調べる際は、過去の入居記録と現在の公式案内を区別することが大切です。歴代建物の経緯を知りたい人は第一生命保険や清水建設の歴史資料、所在地や設備を知りたい人は第一ビルディングの物件情報、来館先を探している人は各テナントの公式案内を確認すると、目的に応じた情報を得られます。
企業の周年を示す数字と、京橋の街に刻まれた建築の歴史。その両方を伝える相互館110タワーは、単なるオフィスビルではなく、過去から未来へと場所の記憶をつないでいく建物です。 (出典: 相互 館 110 タワー(Yahoo!ニュース))